26歳で乳がんになった話② <手術について>

私は胸が大きい方ではなく、それを気にしたことはほとんどありませんでした。
親族から笑われたこともありましたが、多分、性的な目で人から見られることを好まない方なので、胸が小さいことはむしろいいことだと考えていたと思います。

そんな私でしたが、やはり身体の一部分が欠損すること、女性性の象徴ともいえる乳房を失うことには少なからずショックを受けました。そんな自分が意外でもありました。
もう両胸が揃った状態で誰かと接することはないのかーと、今までの自分の在り方を思い返して後悔することもありました。

でも、やっぱり元々の自分の考え方もあって、そんなに長く衝撃の期間は続かず、どちらかというと、万が一リンパ節郭清になった場合、可動域の制限など出てくるのか、術後はどの程度疼痛が続いて刺激を避けないといけないのか、とか、そちらの心配が大きかったです。
手術前に友人と旅行の計画があったので、そこではフィールドアスレチックに行って、思う存分腕を振り回して負荷をかけて遊びました!
フェスにも行って、人混みの中で他人の身体がぶつかるのも気にせず楽しみました!

結果として10年経った今、幸いセンチネルリンパ節生検までだったこともあり、ほぼ術前と変わらない生活を送れているのですが、術前に自分のやりたいことをしっかりやって望むことができたのはとても良かったと思います。
多分翌年のフェスには人混みは避けてですが参加出来ていたような気がします。
右腕を上げた時の引きつる感じと感覚異常は10年経っても残っていますが、大きな支障なく日常生活は送れています。

手術自体は2時間程度の短時間の手術で、集中治療室などに入ることもなく、病室へ戻りました。手術室からの帰りのエレベーターでうっすら覚醒している中「リンパ節郭清はしましたか?」と聞いたのですが、先生からは返事がなかったので、ちゃんと話せてなかったのかもしれません😂
病室へ戻ったら徐々に吐き気と創部の疼痛が出てきました。
看護師さんに伝えたら、すぐに吐き気止めと痛み止めを使ってもらえてすごく楽になりました。症状が強くなる前に、早めに薬を使用することの大切さを実感しました。

少し強めの痛み止めを使ってもらったので、その副作用でしばらくウトウトしていたのですが、頭は結構覚醒していて、周囲の会話とかは聞こえてました。
詳細なことはほとんど覚えていませんが、眠っている私のおでこを父親が撫でてくれたことだけは鮮明に覚えています。
当時26歳のいい大人でしたが、父親にとってはまだ子どもで、どんな気持ちで、術後の娘のおでこを撫でたんだろうと考えるといまだに涙が出そうになります。

その後、夕飯の時間はまだ禁食だったので食事は摂れず、多分消灯後くらいに食事可能となったのですが、とにかく空腹が辛かったです!
お腹が空いて眠れず、念のため買っておいたゼリー飲料を飲みながらなんとか朝まで凌ぎました💦痛みや尿道留置カテーテルの違和感など、色々な症状が辛いというお話を聞きますが、私は空腹が辛かったです😂

翌朝には朝食もしっかり食べて、膀胱留置カテーテルも抜いて、スタスタ歩けてたと思います。その日のうちに退院でした。

ちなみに、医療従事者の方にお伝えしたいのは、尿カテ抜くとき、痛いです。私自身「少し違和感がありますよー」と声をかけて抜去の処置を行っていましたが、擦れるような痛みがありました。時間は数秒ですが。挿入長さの短い女性であの痛みなら、男性はもっと辛いと思います…😥
それ以来、尿カテを抜去する時は、痛いことを念頭にご説明するようになりました。

創部も手術翌日に目視と鏡で確認しましたが、感想としては「思ったより綺麗!」でした。
手術翌日は浮腫や腫れもあって、切除した欠損があまり気にならなかったのもあるかもしれません。創自体も綺麗な傷で、手術創自体の衝撃はほぼありませんでした。元々医療従事者で傷自体を見ることに慣れているというのはあるかもしれませんが…。
術後1週間くらい経って、腫れ感が落ち着いてきてからの方が形の変化は気になったような気がします。
今は、洋服の上からはまったく左右差気になりませんが、気持ち的に、手術側の胸だけ取り外しできるパッドを入れたり入れなかったりしながら過ごしています😊

術後1週間くらいお休みをいただいて、しばらくは体位変換などの力を入れる仕事は変わっていただいたり、かなり配慮していただき、本当にありがたかったです。

私の場合は部分切除だったので手術自体は大きなものではありませんでしたが、自分自身にとっても、医療に携わる者としても、貴重な経験だったと思います。
実家から離れた病院で手術だったので、少し遠方でしたが、手術当日には家族や親族が付き添いに来てくれて、ありがたかったです。
普段からそう思っていないといけないと思うのですが…
改めて自分は1人で生きている訳ではないんだということや、家族や仕事仲間など、周りにいてくれる人の大切さを感じた出来事でした。

まとまりのない内容になってしまいましたが、文章で改めて表現してみると、時間の経過とともに薄れてしまっていた記憶や感情を思い出すことが出来ました。


ピコレーザーの経過

ピコスポットを照射して5日経ちました。
・朝晩の洗顔→保湿→ステロイド軟膏塗布
・日焼け止め&一応紫外線対策でテープ保護
・摩擦を避ける生活

上記を心がけています。
照射直後のヒリヒリ感はその日の夜にはなくなっていて、シミ自体は照射前より濃い状態が続いています。ネットで調べるとムラはありますが、3ー7日程度で瘡蓋になって剥がれてくると書かれていますが、今のところ色が濃くなった以外に変化はなし。瘡蓋になっている様子もないような気がします。

大丈夫だとは思いますが…このまま濃いままの状態になってしまったらどうしようとか、良からぬことも考えてしまう日々ですが…
あくまでネットの経過は一般論で個人差があると思うので、落ち着いて自分の経過を見続けていこうと思います😊

レーザーを当てたから、いつも以上に保湿など気を使っているためか、レーザー当ててない部分もお肌の調子自体は良くなっている気がします♪
結局いかに日常の当たり前のケアをきちんとやれているかですよね😂

初めてのピコレーザー

特に予定がない連休だったので、ずっと気になっていたシミ取りをすることに決めました!!
美容系は一度手を付けてしまうとあれもこれもとなってしまいそうで悩んでいましたが、これ以上大きくなる前に一度シミを取って、日頃のお肌のケアへの意識を高めるという目的で、トライしてみることにしました!

私の場合は肝斑も少しありますが、この1年くらいで急に老人性色素斑が目立ってきたことが気になっていたので、これをピコスポットで照射してきました!
両頬に7ー8㎜程度のシミが2か所。1㎝以下は1か所4000円だったので、計8000円でした。(+初診料的なもの1100円)

個人的にはレーザー治療ってもっとお高いイメージだったので、これでシミがとれるならお安いような気がしました。

平日夕方にクリニックに行って、
看護師さんのカウンセリング→医師の診察→施術→お会計まで
計40分くらいで終わりました。待ち時間はほぼなし。

まだ効果の程は分かりませんが、カウンセリングや診察はとても丁寧な印象で安心して受けられました。

照射自体は数秒で、良く聞く「輪ゴムで打たれるような痛みと」いう表現そのままだと思います。以前全身医療脱毛をしたので、それと比べれば時間も短いし、痛みはまったく気になりませんでした😊

一部内出血がありましたが、しっかり照射できたと言っていただけたので、保湿と紫外線対策をしっかりして、綺麗にシミが取れたらいいなと思います。

初めてのピラティス

最近メンタル落ちているので、新しいことを始めたくて、マシンピラティスに行ってみました。

仕事で歩く機会は多いですが、意識的に運動することはまったくないので、ちゃんと動けるかドキドキしながら行きましたが、結果として、まったく問題なしでした

超初心者なので、パーソナルの体験を予約。
おしゃれそうな場所だったので、服装からどんなのがいいか悩みまくりましたが、ユニクロの白Tとノースフェイスの黒パンツで。
動きやすい服装とのことで上記を選びました。
運動するからと思い半袖にしましたが、他の方や先生はロンT着てました。室内は暖房が効いてて寒くはなかったです😊

綺麗な先生が姿勢を見て、鏡を見ながら理想の姿勢を教えてくれて、私に合ったメニューを選んで40分程度身体を動かしました。
私は骨盤が全体的に前に出ていて、腰に負担がかかっているのと、股関節や背中全体が硬いそうです。思い当たる節がありすぎます。

運動自体はそんなに激しいものではなく、体感としてはストレッチの延長という感じで気持ちよくできたのですが、一晩経って、今日は筋肉痛がすごいです
しかも、裏腿や二の腕の裏側など、家で簡単な筋トレをしてる時にはあまり筋肉痛を感じることがない部位だったので、硬いと指摘された身体の裏側をピンポイントでトレーニング出来たんだと実感しています!!すごい!

腰痛改善も通い始めたきっかけのひとつで、ピラティス終わった直後少し腰痛が強くなったので少し心配してましたが、夜には良くなりました。
こちらだけ心配なので、次回先生に相談しながら、今後の経過をしっかり見ながら、続けていけたらいいなと思います。

何より、気持ちがすっきりしたので、行って良かったです!

しかも、少し早く着いてしまったので周囲をお散歩して時間を過ごしていた所、前から気になっていた定食屋さんを発見!
コロナ禍で外出が制限されていた頃、たまたまデリバリーで頼んだお店だったのですが、焼き魚の定食で、甘めの卵焼きがすごく美味しくてお気に入りのお店でした。
いつの間にかデリバリーはやめてしまわれわれたようでしたが、店舗を見つけられて嬉しかったです✨

ピラティス終わってから、しっかりランチに焼き鯖定食をいただいて帰宅しました。
お魚でタンパク質補充のつもりです♪

これからは、ピラティス→お魚定食が定番になりそう。

ただ、パーソナルのピラティスは1回9000円くらいするので、決してお安くはなく、継続できるかは見極めが必要だと思います。
今回は、連休中に旅行に行こうかと考えていた分をピラティスへ変更しました。

今の自分は旅行を楽しむより、新しいことを始めることを望んでいるような気がして、この判断は正解だったかなと思います。

26歳で乳癌になった話①<発症から告知まで>

26歳の時に乳がんになりました。
stageⅡで、乳房部分切除+センチネルリンパ節生検+術後補助化学療法(EC4コース→ドセタキセル単剤4コース)+放射線治療+ホルモン治療→現在タモキシフェン内服中です。

23ー24歳頃に乳房の小さなしこりに気がつき、1回/半年、近医で経過観察をしていました。
しかし、転職などで忙しくなり、通院していた病院から距離が離れてしまったのもあり、受診を忘れてしまっていたところ、ある日胸のしこりが大きくなっているのに気が付きました。
以前は、「なんかここにしこりがあるような…」という感じだったのが、ゴリゴリに「しこりです!!」という存在感になっていて、これはまずいやつだ…と思い、受診しました。

エコー画像で、腫瘍から周囲の血管に繋がる血管が太く伸びていたのを今でも強く覚えています。これだけで、あまり良くないのでは?とは感じましたが、その場では医師からのコメントは特になく、針生検をして、帰宅しました。
嫌な予感ももちろんありましたが、年齢も乳がんの好発年齢としてはまだ若かったので、色々調べつつも、良性の腫瘍だろうとまだ考えていた部分もありました。

そして結果を聞きに行く日、家族と行くという発想はまったくなく、一人で診察室に入った瞬間、主治医から「がんだったよ」と言われました。本当に嘘みたいですが、その直後「なんちゃってね、冗談だよ」と、主治医が言うと信じて疑いませんでした。でも、主治医は冗談だとは言ってくれなくて、本当なんだと思った瞬間に自分が泣いたことを覚えています。

そのとき真っ先に考えたことは親のことでした。
万が一親を残して自分がいなくなることになってしまったらどうしよう、申し訳ない、と考えていました。
そして、そのまま造影CT検査を受けて帰宅しました。
看護師さんが検査室まで付き添ってくれていたのに助けられました。

結果を聞いて以降の記憶は曖昧ですが、なぜか親への報告はカラオケの個室でしたのは覚えています。家に帰る前に少しでも早く話そうと思ったのか…今となっては不思議です。

でも、私はがん患者さんにも関わる機会のある看護師だったので、幸い治療のイメージはしやすかったと思います。親に話した際も、ショックは受けていましたが、心配もかけたくなかったので、私は知識があるから大丈夫だと、伝えたような気がします。
しかし、乳がんについてはほとんど知識がなかったので、とにかく本やネットで調べていました。眠れない夜も何日もありました。
今はネットで色々な情報を簡単に調べられる世の中ですが、だからこそ、正しい情報を見極めることが難しくなっていると感じます。たくさんの情報を見ることで却って不安が募る患者さんもたくさんいらっしゃいます。
私の場合は、専門書で一般的な情報を確認しつつ、やはり同年代の患者さんの経験談を知りたいと思い、個人のブログなどを検索していました。でも、当時20代の患者さんの経験談はあまり見つけられませんでした。
一般的な情報を知ることがまずは必要だと思いますが、それを理解したうえで、同じ境遇の方がどのように治療を受けて現在どう過ごしているのか知りたいと思う気持ちもよく分かります。

先日がんサバイバーの方が話されていました。「自分と同じ病気や治療をしていても、同じ経過になるとは限らない。それでも、その個人の経験を知ることで、希望を感じることもあった」と。言葉はだいぶ変わっていますが、このような内容を話されていました。
私もそう思います。

なので、自分の経験もここに残して、同じような思いで辿り着いた方の、何らかのお役にたてればと思います。


やはり自分がショックを受けていたので、万が一仕事に影響が出ては大変だと、上司や、信頼できる先輩には早い段階でご報告しましたが、これは良かったと思います。
職場が病院なので理解があった、というのは大きいと思いますが、色々と配慮していただき、今でも感謝しています。
告知を受けたときに、主治医からは「半年くらいは仕事を休むことになる」と言われましたが、結果的には手術や抗がん剤投与で一時的にお休みはいただきましたが、治療を受けながら就労を継続しました。
手術で2週間、抗がん剤治療中は投与後7ー10日程度お休みをいただいていました。

がんの告知を受けると、働きながらの治療は難しいと考える方や、退職を考える方も多いと思います。もちろん、病状や治療内容によっては難しいこともあるかもしれませんが、私のように、最初は長期休職と言われていても、継続できる場合もあるので、職場に退職などの話をする前に、まずは相談することが大切だと、自分の経験としても、看護師として働くうえでも強く思います。